
E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツの品質を判断する際に使う「経験・専門性・権威性・信頼性」の4つの観点です。E-E-A-Tが大事だと聞いても、著者名を書けば終わりなのか、順位にどう効くのかが分からず手を付けられずにいませんか。
結論、E-E-A-Tは順位を直接決める要因ではなく、読者とGoogleに「この情報は信頼できる」と示すための設計です。当社が実際に効果を確かめた方法は次の5つです。
- 方法①筆者名と経歴を記事ごとに明記する
- 方法②自社の実測データを取得の文脈つきで載せる
- 方法③主張ごとに一次ソースへ出典リンクと画像を付ける
- 方法④会社の実在性を示す情報をそろえる
- 方法⑤公開後に数値と更新日を動かし続ける
この記事では、当社の実例と失敗、5つの方法、4つの要素とGoogleの公式見解、当社の支援、よくある質問の順で解説します。
目次
E-E-A-Tを実際に高めた当社の2つの実例と1つの失敗
E-E-A-Tを高めた記事は、AI Overview(検索結果の上部にAIが表示する要約)の引用元に選ばれやすく、逆にE-E-A-Tを欠いた記事は検索の圏外に沈みます。当社はこの両方を、クライアントのコラムと自社ブログの実測で経験しました。
上位に表示されているE-E-A-Tの解説記事を2026年9月13日に5本確認しましたが、自社サイトの実測データで検証した記事は1本もありませんでした。本記事では、当社の数字をそのまま出します。
◆当社が経験したE-E-A-Tの効果と失敗(2026年9月時点)
| 対象 | E-E-A-Tの状態 | 結果 |
|---|---|---|
| 製造業クライアントのコラム15本 | 記事ごとに自社の一次情報を最低1つ | 対象26語のうち1位8語、AI Overview引用18語 |
| 本記事の旧版(2025年2月公開) | 筆者情報なし・一般論のみ | 直近90日で表示208回・クリック0・100位圏外 |
| 協同プレス様の事例ページ | 減少した月の数字も公開 | 同社がその後SEO内製化研修を受講 |
事例①一次情報を1つ入れる決まりで8語が1位の製造業コラム
当社が2025年11月から運用する岡山の部品メーカーのコラムでは、記事1本につき自社の一次情報(設備の台数、工程、認証の取得年など)を最低1つ入れる決まりにしています。2026年9月10日の実測では、対象26語のうち社名検索を除く8語が1位、AI Overviewが表示された23語のうち18語で同社のコラムが引用元に表示されていました。

筆者が作成(当社が運用するクライアントサイトのSearch Consoleの実測データ)
検索表示回数は開始月の2,358回から10か月で28,973回に増えました。物性の数値は自社サイトの公開範囲と公的資料で裏取りし、出典を本文に書く決まりも同時に守っています。
AI検索向けの特別な対策はしていません。経験と専門性を記事の中に事実として置いただけで、通常の検索順位とAIの引用の両方が動いた実例です。
事例②筆者情報が無い旧版は表示208回でクリック0
筆者の失敗談です。本記事の旧版は2025年2月に公開したE-E-A-Tの解説記事でしたが、執筆者の名前も経歴も載せておらず、著者を示す構造化データも無く、事例は他社の一般論だけという、E-E-A-Tを欠いた記事でした。
その結果、2026年6月から9月の90日間で検索表示は208回、クリックは0回、2026年9月13日の実測では「E-E-A-T」で100位圏外でした。E-E-A-Tの大切さを説く記事が、自らそれを満たしていなかった形です。
今回の改稿では、筆者名と経歴、当社の実測データ、Googleの公式ページの出典画像を入れ、旧版の反省をそのまま事例にしました。この記事の順位がどう動くかは、次回の更新で数字を追記します。
事例③悪い数字も公開して信頼を得た協同プレス様の事例
株式会社協同プレス様の事例ページでは、訪問者数が目標の800%以上になった月だけでなく、翌月にAI Overviewの影響で訪問者数が減った事実と、その対策も公開しています。良い数字だけを載せた事例より、減った月の報告を載せた事例のほうが、読む人にとって信頼の材料になる内容です。
同社はその後、当社のSEO内製化研修を受講し、見るべき指標と確認すべき項目が明確になったと評価してくださいました。事例ページの透明性が、次の取引の判断材料になった形です。
E-E-A-Tの「信頼性」は、著者情報や会社概要だけで作るものではありません。都合の悪い数字も含めて事実を出す姿勢そのものが、信頼性を示す一次情報になります。
E-E-A-Tを高める5つの方法
E-E-A-Tを高める方法は、記事に「誰が・何を根拠に・いつ書いたか」を残す作業に集約されます。当社が自社ブログとクライアントのコラムで実際に運用し、効果を確かめた5つに絞りました。
◆E-E-A-Tを高める5つの方法と対応する要素
| 方法 | 主に高まる要素 | 当社の運用 |
|---|---|---|
| ①筆者名と経歴を記事ごとに明記する | 経験・専門性 | 執筆者欄と一人称の「筆者が〜」 |
| ②自社の実測データを取得の文脈つきで載せる | 経験 | Search Consoleの数字と取得日 |
| ③主張ごとに一次ソースへ出典リンクと画像を付ける | 信頼性 | Google公式ページのスクリーンショット |
| ④会社の実在性を示す情報をそろえる | 権威性・信頼性 | 会社概要・事例ページ・構造化データ |
| ⑤公開後に数値と更新日を動かし続ける | 信頼性 | 月1回の実測順位でリライト |
方法①筆者名と経歴を記事ごとに明記する
記事ごとに、誰が書いたのかと、その人がそのテーマを語れる経歴を載せてください。Googleは、経験を織り込んだコンテンツを評価すると2022年12月に公式ブログで説明しており、著者が誰かは読者にもGoogleにも判断材料になります。

出典:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加|Google Search Central Blog(スクリーンショットは筆者取得)
当社サイトでは2026年に公開した記事から執筆者欄を置き、本文でも「筆者が〜」と一人称で経験を書く決まりにしました。一方で、本記事の旧版のように2025年に公開した記事には執筆者欄が無く、順番に直しているところです。
執筆者欄には、名前・役職・そのテーマに関わった年数や件数を書きます。社外の専門家に監修を頼む場合も、監修者名と確認した範囲を明記してください。
方法②自社の実測データを取得の文脈つきで載せる
自社で計測した数字を、いつ・どこで・どうやって取ったかとセットで載せてください。「大幅に改善した」ではなく、「2025年11月の2,358回から2026年6月の28,973回へ」と書くことで、経験の裏付けになります。
数字の出どころはSearch Console、GA4、順位計測サービスなど、第三者が同じ方法で取れるものを選びます。クライアントの数字を使う場合は、社名を出すか匿名にするかを事前に確認し、確認前には公開しません。
数字が無い段階では、失敗談と判断の経緯が一次情報になります。「最初は著者情報を載せずに公開して圏外だった」という事実も、読者にとっては他所にない情報です。
方法③主張ごとに一次ソースへ出典リンクと画像を付ける
「Googleが〜と言っている」と書く箇所には、Googleの公式ページへのリンクと、該当箇所のスクリーンショットを付けてください。まとめ記事からの孫引きではなく、検索セントラルの公式ドキュメントや公式ブログなど、当事者の一次ソースに限定します。
当社の記事では、出典の画像を本文に埋め込み、直下に出典ラベルを置く形です。読者はリンク先を開かなくても根拠を確認でき、引用の範囲も明確になります。
物性値や統計のように専門機関のデータを使う場合も同じです。出典が書けない数字は本文から外すか、「要確認」として公開前に裏取りしてください。
方法④会社の実在性を示す情報をそろえる
記事を書いている会社が実在し、そのテーマの仕事をしていることを、サイト全体で示してください。会社概要・代表者名・所在地・事例ページ・Googleビジネスプロフィールがそろっていると、読者もGoogleも記事の背景を確認できます。
構造化データ(検索エンジンにページの内容を伝える記述)で著者を示す場合、当社サイトでは現在、著者が会社名(Organization)で登録されており、個人(Person)としての登録は今後の課題です。完璧でなくても、現状を把握して順番に直していきましょう。
当社は、代表の経歴や岡山で起業した経緯を、代表に1日密着した動画でも公開しています。
被リンクやサイテーション(他サイトでの社名の言及)は、良い仕事と情報発信の結果として増えるものです。購入したリンクで権威性を作ろうとする行為は、Googleのスパムポリシーに反します。
方法⑤公開後に数値と更新日を動かし続ける
公開した記事は、数値と更新日を定期的に動かしてください。当社は月1回、対象キーワードの実測順位を計測し、表示回数が多いのに順位が伸びない記事からリライトしています。
本記事の旧版は、2025年2月の公開後にサイト移行での一括更新があっただけで、内容は1年半以上そのままでした。更新日が古い記事は、読者に「今も正しいのか」という不安を与えます。
リライトでは、古くなった数値の差し替え、新しい実測の追記、出典の再確認の3つを行います。この記事も、次回の計測結果を追記する前提で書きました。
E-E-A-Tの4つの要素とGoogleの公式見解
E-E-A-Tの4つの要素は、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義され、検索セントラルの公式ページで「信頼性が最も重要」と説明されています。同時にGoogleは、E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではないと明言しています。

出典:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成|Google 検索セントラル(スクリーンショットは筆者取得)
ランキング要因ではないのに重要なのは、Googleの自動システムがE-E-A-Tの優れたコンテンツを見分ける要素の組み合わせを使っているためです。人の健康や経済に関わるYMYL(Your Money or Your Life)のトピックでは、特に重視されます。
要素①経験は2022年12月にE-A-Tへ追加された
経験(Experience)とは、実際に製品を使った、その場所を訪れた、その仕事をしたという実体験がコンテンツに織り込まれているかという観点です。Googleは2022年12月に、従来のE-A-Tに経験のEを追加し、トピックによっては実体験を持つ人のコンテンツが最も高く評価される場合があると説明しました。
当社の記事で言えば、クライアントのコラムを実際に運用して得た数字や、旧記事を圏外にした失敗が経験にあたります。他社の解説をまとめ直した文章には、この要素がありません。
要素②専門性はテーマを語れる知識の深さ
専門性(Expertise)とは、そのテーマを必要な深さと正確さで扱える知識を持っているかという観点です。資格や肩書きだけでなく、記事の中で正しい用語を使い、数値に出典を付け、例外や注意点まで書けているかで判断されます。
製造業のコラムで物性の数値を公的資料で裏取りする運用は、専門性を記事の中に残す方法です。専門家が書いても、根拠の無い断定が並ぶ記事は専門性を示せません。
要素③権威性は外部からの評価で決まる
権威性(Authoritativeness)とは、そのテーマについて、業界や第三者からどれだけ認められているかという観点です。他サイトからの言及や被リンク、メディア掲載、公的機関との関わりなど、自分では書けない外部の評価で決まります。
当社の場合、岡山県産業振興財団の専門家派遣や、IT導入支援事業者としての採択が外部評価にあたります。権威性は一朝一夕には作れないため、事例と情報発信を積み重ねて待つ要素です。
要素④信頼性は4つのうち最も重要な要素
信頼性(Trustworthiness)とは、内容が正確で、運営者が明らかで、サイトが安全であるかという観点です。Googleは4つの要素のうち信頼性を最も重要と位置づけ、他の3つは信頼性を支える要因だと説明しています。
信頼性は、著者情報・会社概要・出典の明記といった形式だけでなく、都合の悪い事実も書く姿勢で決まります。事例③の協同プレス様のページのように、減った月の数字を公開する判断が信頼性の証拠です。
E-E-A-Tのある記事を社内で書くなら、株式会社LAYUP
私たち株式会社LAYUP(岡山市北区津島新野)は、岡山の中小企業が自社の経験と数字を使って記事を書ける体制をつくる「SEO内製化・インハウス化研修」を提供しています。E-E-A-Tを外注で満たすには限界があり、経験を持つ社内の担当者が書ける仕組みが最も確実です。
研修は講義6回・受講2名までで、期間は2〜6か月から選べます。料金は6か月プランで月額10万円〜(税別・初期費用無料)、対面とオンラインを組み合わせた形式で行います。
◆株式会社LAYUPのSEO内製化・インハウス化研修の内容
| 回 | 内容 |
|---|---|
| 1 | SEOの基本と変遷 |
| 2 | ペルソナと対策キーワードの設定 |
| 3 | SEO記事の構成の作り方 |
| 4 | SEO記事のライティング |
| 5 | CVR(成約率)改善のコツと見るべき指標 |
| 6 | 研修終了後に自走するための業務設計 |
当社の記事制作では、筆者名義の一人称、実測データの取得日の明記、出典画像の埋め込み、根拠を1文ずつコメントで残す確認用Wordの納品が標準の手順です。研修では、この手順をそのまま受講企業の記事に移します。
筆者(代表取締役 光田直史)は岡山の高校を卒業し、運送や不動産の仕事を経て、IT企業の製造部門で8年間勤務したのち、2022年に独立しました。事業部長と内部監査室長を兼任した経験から、根拠を残して判断する仕事の進め方を大切にしています。
「自社の記事に何を載せればE-E-A-Tを示せるか分からない」という段階からでもご相談ください。既存記事の執筆者欄と出典の有無を一緒に確認するところから始めます。無料相談はこちらからお申し込みいただけます。
E-E-A-Tでよくある3つの質問
E-E-A-Tについて当社によく寄せられる質問は、次の3つです。特にAIで書いた記事の扱いは、Googleの公式ガイダンスを読んでから判断してください。
質問①AIで書いた記事はE-E-A-Tの評価が下がりますか?
AIで書いたこと自体で評価が下がるわけではありません。Googleは生成AIによるコンテンツのガイダンスで、正確性・品質・関連性を優先し、価値を付加せずに大量のページを生成するとスパムポリシーに違反しうると説明しています。
当社もAIを下書きに使っていますが、実測データ・筆者の経験・出典の裏取りは人が行い、根拠を1文ずつ確認してから公開する運用です。同ガイダンスは、どのように作ったかの情報を読者に伝えることも勧めています。
質問②E-E-A-Tは数値で測れますか?
E-E-A-Tそのものを測る数値はありません。代わりに当社は、AI Overviewの引用元に表示された語の数、社名での指名検索の表示回数、記事のクリック率の3つを月1回追い、E-E-A-Tの施策の効果を読んでいます。
製造業クライアントの例では、一次情報を入れる決まりにした記事が26語中18語でAI Overviewに引用され、施策の効果を確認できました。順位だけを見るより、引用と指名検索の変化を見るほうが、信頼の積み上がりが分かります。
質問③YMYL以外のBtoBサイトにも必要ですか?
必要です。Googleは、YMYLのトピックでE-E-A-Tを特に重視すると説明していますが、E-E-A-Tの優れたコンテンツを高く評価する仕組みはすべてのトピックに適用されます。
BtoBの製造業サイトでも、一次情報を入れたコラムが8語で1位になった実例が示すとおり、経験と専門性は分野を問わず効く要素です。むしろ競合が一般論しか書いていない分野ほど、実測と経験を出した記事が目立ちます。
E-E-A-Tを自社の経験と数字で示そう
E-E-A-Tとは、Googleが品質を判断する「経験・専門性・権威性・信頼性」の4つの観点であり、順位を直接決める要因ではなく、読者とGoogleに信頼を示す設計です。高める方法は次の5つです。
- 方法①筆者名と経歴を記事ごとに明記する
- 方法②自社の実測データを取得の文脈つきで載せる
- 方法③主張ごとに一次ソースへ出典リンクと画像を付ける
- 方法④会社の実在性を示す情報をそろえる
- 方法⑤公開後に数値と更新日を動かし続ける
既存記事を見直すときは、執筆者欄・出典リンク・更新日の3つが無い記事から順に直すと、少ない工数で効果を確認できます。
この記事の要点は次の4つです。
- 一次情報を1つ入れる決まりにした製造業コラムは、26語中18語でAI Overviewの引用元に表示された
- 筆者情報の無い本記事の旧版は、表示208回・クリック0・100位圏外だった
- GoogleはE-E-A-Tを直接のランキング要因ではないとしつつ、信頼性を最も重要と位置づけている
- E-E-A-Tを測る数値は無く、AI Overviewの引用・指名検索・クリック率で効果を読む
関連記事
- GoogleのGlueとは?評価を最大化する5つのポイント
- SEOにおける「カニバリゼーション」とは?順位低下を防ぐ対策とツールをご紹介!
- Ascorerとは?ページの評価基準にしている要素を解説!
- RealTimeBoostとは?適用される状況や仕組み、SEO対策との関連性を徹底解説!
- QualityBoostとは?起源や仕組み、影響とSEO対策まで詳しく解説します!
まずは自社の記事1本に、筆者名・取得日つきの数字・出典画像の3つを足してみましょう。社内でE-E-A-Tを備えた記事を書ける体制づくりから始めたい場合は、株式会社LAYUPの無料相談をご利用ください。