「メルマガの開封率を高めたい」「業界ごとの平均値を知りたい」このように考える方は少なくありません。
そこで本記事では、メルマガの平均開封率から測定方法、高める8つのコツまで詳しく解説します。
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メルマガ開封率とは
メルマガの開封率とは、一斉配信したメルマガがどれくらいの読者に開封されたかを示す重要な指標です。
この開封率は「(開封数÷有効配信数)×100(%)」という計算式で算出されます。
メルマガの効果を最大限に発揮するには、高い開封率の維持が必要です。開封率が低ければ、多くの読者に届いていないことを意味し、メルマガの効果が落ちる原因となります。
開封率の計測は「メルマガに設定した画像が表示されたか」を基に行われます。このため、配信するメルマガはHTML形式でなければなりません。
また、メルマガの形式によって計測方法が異なるため、それぞれに適した計測方法を選択するようにしてください。
メルマガの平均開封率
メルマガの平均開封率をGet Response社が公表しているデータを元にして紹介しますので、詳しく見ていきましょう。
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業界別
メルマガの平均開封率は、以下の表の通りです。
業界 | 開封率(%) |
---|---|
レストラン | 32.0 |
非営利団体 | 31.7 |
自動車 | 30.9 |
芸術・芸能 | 28.1 |
スポーツ | 26.3 |
住居 | 25.1 |
旅行 | 24.6 |
出版 | 23.0 |
テクノロジー | 22.9 |
教育 | 21.9 |
金融 | 20.0 |
デジタル マーケティング | 17.6 |
業種ごとに開封率は大きく異なりますが、最大値は32.0%(レストラン)、最小値は17.6%(デジタル マーケティング)です。
配信通数別
1週間に配信する通数によっての平均開封率は以下の通りです。
週に送信する通数 | 開封率(%) |
---|---|
1通 | 33.3 |
2通 | 27.6 |
3通 | 25.1 |
4通 | 22.5 |
5通 | 21.8 |
6通 | 23.1 |
7通 | 25.1 |
8通 | 24.3 |
メルマガを送信するほど開封率が高まりそうなものですが、週に1通がもっとも開封されやすいとの結果が出ています。
また、週に9通以上配信した場合、開封率は20%未満にまで落ち込んでしまうため、配信頻度を増やしすぎないように意識したほうが良さそうです。
サイズ別
リストサイズによっても開封率は大きく異なります。
リストサイズ(人) | 開封率(%) |
---|---|
1,000〜2,499 | 32.4 |
2,500〜4,999 | 25.8 |
5,000〜9,999 | 21.4 |
10,000〜24,999 | 20.4 |
25,000〜49,999 | 19.7 |
50,000〜99,999 | 20.9 |
100,000以上 | 22.5 |
リストサイズが大きくなるほど、属性や興味・関心には変化が見られるようになります。
そのため、メルマガのテーマが刺さらない人数も増えてしまい、その結果開封率が下がってしまう傾向にあります。
メルマガ開封率の測定方法は2つ
メルマガ開封率の測定方法には、以下の2つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.Google Analytics
Google Analyticsは、Webサイト訪問者の行動を分析するためのツールとして広く認知されています。
しかし、このツールはメルマガ開封率の計測にも応用することが可能です。方法としては、HTMLメールに透明画像を埋め込む特殊なコードを利用することにより、開封数を追跡します。
具体的には、Google Analyticsのイベントトラッキング機能を用いて、次のような形式のURLをメルマガに挿入します。
<img src="http://www/google-analytics.com/collect?..." |
このURLには、GoogleのHit Builderツールを通じて取得した特定のパラメータが含まれており、これによって個々のメルマガの開封を検出する仕組みです。
また、開封されたデータは、Google Analyticsの行動セクション内のイベント概要ページで確認できます。データをメルマガの送信成功数で割ることによって、正確な開封率を算出可能です。
2.メルマガ配信ツール
メルマガ配信では、開封率やクリック数は重要な指標となります。多くの有料メルマガ配信スタンドは、これらの指標を簡単に計測できるツールを提供しています。
Google Analyticsを用いた分析が複雑で時間を要する場合、組み込みの解析機能を備えた配信スタンドを選択することがおすすめです。
これにより、メルマガのパフォーマンスを迅速に評価し、その結果をもとに次の戦略を立てられるようになります。
メルマガ開封率が測定できない4つのケース
メルマガ開封率が測定できないケースには、以下の4つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.テキストメール
テキストメールの場合、HTMLメールに比べて解析機能が限られているため、Google Analyticsを使用することはできません。
2.画像添付型メール
HTMLメールを使用していても、画像を直接メールに添付するデコメール形式では、内部リンク経由でのアクセス追跡が不可能です。
3.キャリアメール
携帯電話キャリアが提供するメールアドレス(例:@docomo.ne.jp、@softbank.ne.jp、@ezweb.ne.jp)を使った配信では、これらが画像添付型メールであるため、開封率を測定することはできません。
4.メーラーのセキュリティ設定
受信者のメーラーが高度なセキュリティ設定を備えている場合、画像が自動でダウンロードされません。その場合、リンクの読み込みがブロックされてしまうため、正確な開封率の計測ができないこともあります。
メルマガ開封率を上げる8つのコツ
メルマガ開封率を上げるコツを8つ紹介します。
1.魅力的な件名(タイトル)をつける
メルマガの開封率を左右する重要な要素は件名です。開封されやすい件名の特徴には、以下のようなものが挙げられます。
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具体的な例を挙げると、40歳前後の女性に「40代の美肌★エイジングケア特集」といった件名は、彼女たちの関心事に直接訴えかけるため、開封率が高くなります。
さらに、製品に関する具体的な情報を加えることで、商品の魅力をより伝えやすくなります。
2.送信者名を記入する
メルマガの開封率を高めるためには、Fromアドレスの設定が不可欠です。
受信者がメールを認識しやすいように、Fromアドレスには社名やサービス名を含めることをおすすめします。
送信者名を記入することにより、メールアドレスだけが表示されるのを避け、送信元が明確に伝わるようになります。
差出人名を適切に設定することで、受信者の信頼を得ると共に、継続的な関心を促すことが可能です。
3.KPIを設定する
メルマガの配信効果を最大化するには、目標達成に向けたKPI(業績評価指標)の設定が欠かせません。
KPIは、最終目標(KGI)への到達を可能にする行動指標であり、組織全体の方向性を定めるために重要です。
メルマガ配信で一般的に設定されるKPIは、以下の4つが挙げられます。
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これらはメルマガ配信から最終的なアクションに結びつくことまでを測定する指標です。
効果検証と分析を通じてPDCAサイクルを回し、ただ配信するのではなく、目標に対して効率的にアプローチすることが求められます。
4.開封されやすい曜日や時間に送る
メルマガの開封率を向上させるためには、読者のライフスタイルや日々のリズムに合わせた配信タイミングが重要です。
たとえば、忙しいビジネスマンにとっては、月曜日の仕事始めの時間よりも、終業後や週末がメルマガを読むタイミングだと考えられます。
一方、専業主婦ならば、家事が一段落する午後の時間帯が理想的かもしれません。
しかし、最適な送信タイミングは推測するだけでは特定が難しいため、さまざまな時間帯でメルマガを配信し、得られた開封率のデータを分析することが重要です。
5.配信ルールを作る
メルマガの開封率を高めるためには、配信の定期性が極めて重要です。
読者が「今日はメルマガが届く日だ」と意識できるように、同じ曜日と時間にメルマガを送ることで、読むことが習慣になります。
そのため、読者にメルマガを読む習慣を身につけてもらうためには、一貫した配信スケジュールのルールを設定し、守ることが重要です。
6.迷惑メール判定を避ける
迷惑メールと誤認されないためには、スパムに類似した内容や表現の使用を控えることが重要です。
とくに、金銭や恋愛などのトピックや感嘆符や疑問符の過剰な使用はスパムフィルタに引っかかるリスクを高めます。
さらに、送信エラーが多発するメールアドレスは、スパムと同様に扱われやすくなるため、メールリストの定期的な精査と誤送信アドレスの削除が欠かせません。
これらの対策をすることにより、メルマガが迷惑メールと判断されることを回避できます。
7.配信リストを定期的に改善する
メルマガの効果を最大限に発揮するためには、適切なリスト管理とターゲット層への配信が欠かせません。
届かないメールアドレスに送り続けると、迷惑メールと判断されるリスクが高まり、本来興味を持つ読者にも届かなくなるおそれがあります。
そのため、定期的にメールリストを確認し、届かないアドレスは削除して整理することが重要です。
また、興味を持ちそうなターゲット層に合わせたメルマガとリストを作成し、質の高い情報を届けることを心がけてください。
8.閲覧する端末を想定する
メルマガの制作において、読者が主に使用するデバイスを考慮することが重要です。
BtoB(企業間取引)をターゲットとする場合、読者は主にパソコンでメールを閲覧することが多いため、OSやブラウザの違いによる表示の変化に注意し、画像の使用を控えめにすることをおすすめします。
また、HTMLメールが許可されていない可能性も考慮し、サイトやランディングページへのリンクを含めることで対応を図ります。
一方、学生や主婦層をターゲットにする場合は、スマートフォンでの閲覧が一般的です。
そのため、パソコンとスマホ両方で読みやすいレスポンシブデザインを採用し、画像の表示サイズやレイアウトを適切に調整することが求められます。
メルマガ開封率でよくある3つの質問
メルマガの開封率についてよくある質問には、以下の3つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.メルマガ開封率の算出方法は?
メルマガ開封率は、送信されたメルマガがどれだけの割合で受信者によって開封されたかを示す重要な評価指標(KPI)です。開封率は以下の計算式で求めます。
開封されたメールの数÷到達したメールの総数×100=開封率 |
たとえば、1,000件のメールが到達し、そのうち250件が開封された場合、開封率は(250÷1,000)×100で25%となります。
メルマガ開封率を把握することは、メルマガの効果を評価し、マーケティング戦略を練る上で極めて重要です。
質問2.メルマガの効果測定に重要な4つの指標とは?
メルマガの効果測定に重要となる指標は、以下の4つが挙げられます。
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指標ごとに分析できる内容やアクションは異なります。それぞれの指標を定期的に確認し、改善を繰り返すことで開封率を高められます。
質問3.メルマガを送る企業は好印象?
メルマガを送る企業に対して、ユーザーが抱く印象はさまざまです。有益だと思うユーザーもいれば、開封しない方も少なくありません。
重要となるのは、ユーザーとの関係値をいかにして構築するかがポイントです。それには、まず不快感を与えないように設計することを心がけてください。
配信頻度はユーザーに対して多すぎないか、内容とタイトルに乖離が見られないかを確認します。そのうえで、自社だからこそ届けられるメルマガへと改善を繰り返してみてください。
まとめ
メルマガ開封率の平均値について解説しました。開封率は業界・業種ごとに異なりますが、25%が平均値とされています。
そのため、まずは現状を分析しながら20%を超えるように改善していくことが重要です。
また、開封率を高めるコツについてもご紹介しましたので、メルマガ施策を検討する場合の参考にしてみてください。
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