
「構造化データ」というワードをWebサイトの運営者やSEO担当者であれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、具体的にどのようなもので、なぜSEOに大切なのか全体像を把握するのは容易ではありません。
この記事では、構造化データの基本から、SEOにおけるメリット、そして具体的な書き方まで、初心者の方でも理解できるよう徹底的に解説します。
この記事を読めば、Webサイトの評価を高め、検索結果からのアクセスを増やすための具体的な第一歩を踏み出せます。⇒レイアップに相談する(無料)
目次
構造化データとは?
構造化データとは、Webページの情報を、検索エンジンがより正確に理解できるように、特定のルールに従って記述されたデータ形式です。通常、検索エンジンのクローラーはWebサイトを巡回して、テキストや画像などの情報を読み取ってページの内容を推測します。
しかし、構造化データを用いれば、「これは記事のタイトル」「これは商品の価格」といった情報の意味を明確に伝えられるため、クローラーの理解を助けられます。
これにより、単なる文字の羅列ではなく、意味を持ったデータとして検索エンジンに認識され、より質の高い検索結果に反映される可能性が高いです。
検索エンジンとの関係性
構造化データは、Webページには直接表示されませんが、HTML内に記述すると、検索エンジンが情報を認識しやすくなります。この記述作業は「構造化マークアップ」と呼ばれ、コンテンツの内容をコンピュータが理解できる形式で示すものです。
構造化データによって、検索エンジンはコンテンツの文脈や意図を正確に把握できるため、ユーザーの検索意図に的確に応える検索結果を返せます。このため、構造化データは、検索エンジンとWebページが共通言語でコミュニケーションを取るための大切なツールです。
構造化データのSEOにおけるメリットは4つ
構造化データをWebサイトに実装すれば、検索エンジンからの評価やユーザーの行動によい影響を与えるメリットが多くあります。ここでは、メリットについて詳しく解説します。
1.検索エンジンがコンテンツを正確に理解できる
構造化データを使用すれば、ページ内の情報が何であるかを検索エンジンに明確に伝えられます。たとえば、レシピのページであれば、料理名や材料、調理時間といった項目をそれぞれ特定して伝えられます。
これにより、検索エンジンはコンテンツの内容をより深く、正確に把握が可能です。このため、ユーザーの検索意図に合った検索結果に表示される可能性が高まります。
2.検索結果に「リッチリザルト」が表示される
リッチリザルトとは、通常の検索結果に加えて、画像や評価の星、レビュー数、価格などの付加情報が表示される特別な形式です。構造化データを正しく実装すれば、リッチリザルトが表示されやすくなります。
リッチリザルトは視覚的に目立つため、ユーザーの目を引き、クリック率(CTR)の向上が期待できます。レシピやFAQ、イベント、商品などの情報では、リッチリザルトの表示が大きなメリットです。
なお、検索順位におけるクリック率(CTR)については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:検索順位におけるクリック率(CTR)とは?SEOとの関連性や改善方法を徹底解説!
3.クローラビリティが向上する
クローラビリティとは、検索エンジンのクローラーがWebサイト内を効率的に巡回して、情報を収集する能力です。構造化データは、クローラーがページの重要な情報を素早く理解できるように設計されているため、クローラビリティの向上が期待できます。
クローラビリティが高まれば、サイトの更新情報が検索エンジンにインデックスされるまでの時間が短縮され、最新の情報をユーザーに届けやすくなります。
4.音声検索など多様な検索に対応できる
近年、スマートスピーカーやスマートフォンを使った音声検索の利用が増加しています。構造化データは、このような新しい検索スタイルとの相性がよいといわれています。
たとえば、「〇〇の作り方を教えて」といった音声での質問に対して、検索エンジンは構造化されたレシピデータから必要な情報の抽出や、簡潔な答えの返しが可能です。
構造化データを導入すれば、多様化する検索ニーズに対応して、将来的なトラフィック獲得の機会を広げられます。
構造化データの主な種類
構造化データにはさまざまな種類があり、Webサイトのコンテンツに合わせて、適切な構造化データを選択しなければなりません。ここでは、代表的な種類をいくつかご紹介します。
- Article(記事)
ニュース記事やブログ記事に利用される構造化データ。記事のタイトル著者、公開日、更新日などを検索エンジンに伝えられるため、記事がどのような内容で、いつ公開されたかといった情報が明確になる
- Recipe(レシピ)
料理のレシピページに利用される構造化データ。料理名や調理時間、材料、レビュー、画像などをマークアップすれば、検索結果にリッチリザルトとして表示されやすくなる
- FAQ(よくある質問)
よくある質問と回答のページに利用される構造化データ。質問と回答のペアをマークアップするため、検索結果にアコーディオン形式で表示され、ユーザーの利便性が向上する
- Product(商品)
ECサイトの商品ページに利用される構造化データ。商品名や価格、在庫状況、評価などをマークアップするため、検索結果に商品の詳細情報を表示させられる
構造化データの書き方・実装方法のパターンは2つ
構造化データをWebページに実装する方法は、主に以下の2つがあります。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.JSON-LDで直接記述する
JSON-LDは、Webページの<head>タグまたは<body>タグ内に<script>タグを用いて記述するJavaScript形式のデータです。
Googleが推奨している方式であり、HTMLの構造とは独立して記述できるため、比較的実装が容易です。
多くの構造化データは、このJSON-LD形式で記述する方法が推奨されています。
2.Googleのマークアップ支援ツールを利用する
HTMLの知識がなくても、Googleが提供する「構造化データマークアップ支援ツール」を利用すれば、簡単に構造化データの作成が可能です。
マークアップしたいページのURLを入力し、画面上でマークアップしたい箇所をドラッグしたり、該当するタグを指定したりすれば、自動的にJSON-LDのコードが生成されます。生成されたコードをコピーして、WebページのHTMLに貼り付けるだけで実装が完了します。
構造化データとはでよくある3つの質問
構造化データでよくある質問を3つご紹介します。それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
質問1.構造化データを実装しないとSEOで不利になりますか?
構造化データを実装しなくても、検索エンジンはページの内容を理解しようとします。このため、構造化データの有無が直接的に検索順位を決定づけていません。
しかし、構造化データを実装すれば、リッチリザルトが表示されクリック率が向上したり、クローラビリティが改善されたりといった間接的なメリットが得られます。
これらの間接的な効果は、検索順位にもよい影響を与える可能性があるため、SEO対策の一環として推奨されています。
なお、SEOの内部対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【初心者向け】SEOの内部対策とは?外部対策との違いや施策内容をわかりやすく解説します!
質問2.構造化データの記述に間違いがあった場合どうなりますか?
構造化データの記述に間違いがあると、検索エンジンが正しく情報を読み取れず、リッチリザルトが表示されません。また、場合によってはスパム行為とみなされ、ペナルティの対象となる可能性もあります。
記述に誤りがないか確認するためには、Googleが提供する「リッチリザルトテスト」や「Googleサーチコンソール」の利用が効果的です。これらのツールを使えば、構造化データのエラーや警告を検出して、修正ができます。
質問3.構造化データの実装は初心者でもできますか?
JSON-LD形式で直接記述する場合は、ある程度の技術的な知識が必要です。しかし、「構造化データマークアップ支援ツール」や、WordPressのプラグインなどを活用すれば、HTMLやCSSの知識がなくても比較的簡単に実装できます。
とくに、FAQやパンくずリストなど、決まった形式の構造化データであれば、初心者でも十分対応ができます。
まとめ
この記事では、構造化データの概要から、SEOにおけるメリット、具体的な実装方法までを解説しました。
構造化データは、検索エンジンがWebページの内容を正確に理解できるように、特定のルールに従って記述されたデータ形式です。リッチリザルトの表示によるクリック率の向上やクローラビリティの改善といった間接的なメリットをもたらします。
SEO対策として構造化データの正しい実装は、Webサイトの評価を高め、より多くのユーザーに情報を届けるためには欠かせません。