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検索クエリとは?調べ方5ステップと自社の実例3つ

検索クエリとは?調べ方5ステップと自社の実例3つ

検索クエリとは、検索する人がGoogleなどの検索窓に実際に入力した語句のことです。「一覧は見ているが、何を直せばいいのか分からない」と迷う方は多いはずです。結論、検索クエリはページごとに見ると、タイトルと検索する人の意図のずれや、対策していない語での表示が数字で分かります。当社では、9,747回表示されながらクリック率0.0%だった記事をこの分析で見つけました。調べ方は次の5つのステップで進めます。

  • ステップ①Search Consoleでページを指定してクエリを見る
  • ステップ②表示回数の順に並べて対策語以外の語を拾う
  • ステップ③期間を比較して増減した語を見つける
  • ステップ④クエリを検索する人の意図で分類する
  • ステップ⑤クエリの一覧をAIに読ませて改善案を出す

この記事では、当社の実例3つ、調べ方5ステップ、キーワードとの違いとAI検索での変化、よくある質問を解説します。

目次

検索クエリの分析で見つけた当社の3つの実例

検索クエリをページ単位で見ると、順位や表示回数だけでは分からない「記事と読者のずれ」が見つかります。筆者(株式会社LAYUP代表取締役の光田直史)が自社サイト layup.info のSearch Consoleで、2026年8月〜9月に実際に見つけた3つの実例を紹介します。

◆検索クエリの分析で見つけた3つの実例(layup.info・Search Console実データ)

実例記事数字分かったこと
実例①「監修とは」の記事28日間で9,747回表示・クリック4回・平均9.9位表示はされるが、タイトルが検索する人の意図とずれていた
実例②「検索順位」の記事28日間で19,235回表示・平均29.7位「検索順位チェッカー」などツールを探す語で表示され、解説記事では意図に合っていなかった
実例③「SEOコンサル」の記事90日間で78回表示・クリック2回表示された語の大半が英語で、国内の読者に届いていなかった

実例①9,747回表示でクリック率0.0%だった「監修とは」の記事

当社の監修の意味を解説した記事は、2026年8月8日〜9月5日の28日間で9,747回表示され、平均順位は9.9位でした。ところがクリックは4回で、クリック率は0.0%です。順位も表示回数も悪くないのに、まったくクリックされていない記事でした。

ページを指定して検索クエリを見ると、「監修とは」が5,529回、「監修 意味」が570回、「監修」が435回と、言葉の意味を知りたい人の検索が大半でした。一方、当時の記事タイトルはコンテンツ制作の文脈で監修を語るもので、意味を知りたい人の目には止まらなかったと考えられます。

順位や表示回数だけを見ていたら「10位以内に入っているから問題ない」と判断していたはずです。クエリを見て初めて、タイトルと意図のずれという原因にたどり着きました。

実例②「検索順位チェッカー」を探す人に解説記事を見せていた

当社の検索順位の調べ方に関する記事は、同じ28日間で19,235回表示され、当社サイトで最も表示回数が多い記事です。ただし平均順位は29.7位で、クリックは22回にとどまりました。

クエリを見ると「検索順位チェッカー」「google 順位 チェック」「検索順位 チェック」のように、ツールそのものを探す語が並んでいました。検索する人が求めているのは「順位を調べられる画面」であり、調べ方を文章で解説した記事では意図に合っていなかったのです。

この記事は、順位を上げる努力より先に「ツールを探す人に何を見せるか」を決め直す必要がある、という判断になりました。クエリの分析は、記事を直す前に「直す方向」を決める材料になります。

実例③表示された語の大半が英語だった「SEOコンサル」の記事

当社のSEOコンサルの依頼前に確認する基準の記事は、2026年6月17日〜9月15日の90日間で表示回数78回、クリック2回でした。クエリを見ると、「seo consulting services」「seo marketing company」のような英語の検索が大半で、国内の読者にはほぼ届いていませんでした。

表示回数が少ない記事は「需要が無い」と片付けがちですが、クエリを見ると「届いている相手が違う」場合があります。この記事は、国内の経営者が読む前提で内容を全面的に書き直しました。

3つの実例に共通するのは、順位・表示回数・クリック数の3つの数字だけでは原因が分からず、クエリを見て初めて直す方向が決まったことです。

検索クエリの調べ方5つのステップ

検索クエリは、Search Consoleでページを指定し、表示回数の順に並べ、期間を比べ、意図で分類し、AIに読ませる、の順で調べると、記事ごとの改善点まで一度にたどり着けます。当社が毎週の記事改善で実際に踏んでいる手順を、5つのステップで解説します。

ステップ①Search Consoleでページを指定してクエリを見る

Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開き、「+新規」から「ページ」を選んで記事のURLを入力します。表示を「クエリ」に切り替えると、その記事が表示された検索語の一覧が出ます。

サイト全体のクエリ一覧では、記事ごとのずれは見つかりません。実例①の「監修とは」も、サイト全体では上位の語に埋もれており、ページを指定して初めてクリック率0.0%の原因が見えました。

期間は初期設定の3か月ではなく、直近28日に変えると、最近の変化を捉えやすくなります。

ステップ②表示回数の順に並べて対策語以外の語を拾う

一覧を表示回数の多い順に並べ、記事を書いたときに設定した対策語以外の語を拾います。実例②の「検索順位チェッカー」のように、対策語より表示回数が多い語が見つかれば、その語こそ読者が実際に使っている言葉です。

拾った語は、記事のタイトルや見出しに取り入れる候補になります。ただし、意図が違う語(ツールを探す語に解説記事を当てるなど)は、取り入れても効果がありません。ステップ④の分類で判断します。

当社では、表示回数が多いのにクリック率が低い語を優先して確認しています。

ステップ③期間を比較して増減した語を見つける

「日付」の「比較」で、直近28日と前の28日を比べます。表示回数が増えた語は需要が伸びている語、減った語は順位が下がったか需要が減った語です。

当社では、ツール上の月間検索数が70にすぎない「ai overview 表示されない」という語で、記事が28日間に315回表示され3位に入っていることを、この方法で確認しました。新しい話題は、ツールの検索ボリュームに反映される前にSearch Consoleのクエリに現れます。

比較の結果は、記事ごとに月1回、記録に残しておくと次回の判断が早くなります。

ステップ④クエリを検索する人の意図で分類する

拾った語を、検索する人の意図で分類します。分類は「意味を知りたい」「やり方を知りたい」「ツールや商品を探している」「特定のサイトに行きたい」の4つで十分です。

◆検索クエリの意図による分類と当社の実例

意図クエリの例(当社の実データ)合う記事の形
意味を知りたい監修とは・監修 意味冒頭で定義を1文で示す解説記事
やり方を知りたい検索クエリ 調べ方・検索ボリューム 調べ方手順を番号付きで示す記事
ツールや商品を探している検索順位チェッカー・google 順位 チェックツールの紹介や比較、または実際に使える画面
特定のサイトに行きたい株式会社layup会社のトップページ

同じ記事に複数の意図の語が集まっている場合は、一番多い意図に記事の形を合わせ、他の意図は別の記事に分けます。実例②は「ツールを探す」意図が大半なのに解説記事だったため、記事の形そのものを見直す判断になりました。

ステップ⑤クエリの一覧をAIに読ませて改善案を出す

クエリの一覧はCSVで書き出せます。当社では、記事ごとのクエリ・表示回数・クリック数・順位の一覧をAIに読ませ、「クリック率が低い理由」と「タイトル案」を出させています。本記事を含む5本の記事は、2026年9月にこの方法で改善対象を決め、書き直したものです。

AIに渡すときは、判断の基準を先に決めておきます。当社の基準は「10位以内でクリック率が低い記事はタイトルと導入文を直す」「11位より下で表示が多い記事は不足している内容を足す」「圏外で表示がほぼ無い記事は全面的に書き直す」の3つです。

基準を決めずにAIに任せると、もっともらしい提案が並ぶだけで判断が進みません。

検索クエリとキーワードの違いとAI検索での変化|3つの基礎知識

検索クエリは「検索する人が実際に入力した語句」、キーワードは「サイト側が対策のために決めた語句」で、AI検索では1つの質問が複数のクエリに分解されて処理されるようになりました。旧版のこの記事にはAI検索の変化が書かれていなかったため、Googleの公式発表をもとに更新しました。

基礎知識①検索クエリは「入力された語句」、キーワードは「対策のために決めた語句」

検索クエリは、検索する人が実際に入力した語句そのものです。表記の揺れ、誤字、文章のような長い入力もすべて含まれます。キーワードは、サイトを運営する側が「この語で上位を取りたい」と決めた語句です。

実例①のとおり、キーワードとして設定した語と、実際に表示されているクエリはずれるのが普通です。キーワードは仮説、クエリは結果と考えると、両者の関係が整理できます。

記事を書くときはキーワードを決め、公開後はクエリを見てキーワードを直す、という往復が記事改善の基本です。

基礎知識②クエリは検索する人の意図で読む

同じ「監修」という語でも、「監修とは」と「監修 依頼 費用」では意図が違います。前者は意味を知りたい人、後者は監修者を探している人です。クエリの一覧は、語の並びではなく「この人は何をしたいのか」で読んでください。

ステップ④の4分類は、この意図を素早く仕分けるための道具です。意図が分かれば、記事のタイトル・導入文・見出しの形を、その意図に合わせて決められます。

意図の異なる語を1本の記事で全部満たそうとすると、どの意図にも中途半端な記事になります。

基礎知識③AIモードでは1つの質問が複数のクエリに分解される

Googleは2025年3月5日の公式ブログで、AIモード(検索結果をAIが対話形式で返す機能)が「クエリファンアウト」という手法を使うと説明しました。1つの質問を関連する複数の検索に分解して同時に実行し、その結果をまとめて回答するという内容です。

Google公式ブログ(2025年3月5日)のAIモードに関する該当箇所(クエリファンアウト手法の説明)

出典:Expanding AI Overviews and introducing AI Mode|The Keyword(Google)(スクリーンショットは筆者取得)

検索する人が入力する語句は1つでも、AIの側では複数のクエリに分かれて処理されるため、記事は「1つの語」ではなく「1つの問いに関連する複数の語」に答える形が求められます。当社では、ペルソナごとの「問い」を台帳にし、問い1つに紐づく検索語を2〜3語ずつ登録して記事を書いています。

AI検索での引用を狙う書き方は、LLMOの記事とAIモードの記事で詳しく解説しています。

検索クエリの分析を含むSEOの内製化なら、株式会社LAYUP

私たち株式会社LAYUP(岡山市北区津島新野)は、Search Consoleの検索クエリを社内で読み、記事の改善を自分たちで判断できる状態をつくる「SEO内製化・インハウス化研修」を提供しています。本記事の5つのステップは、研修2か月目「ペルソナと対策キーワードの設定」と5か月目「見るべき指標」でお伝えしている手順です。

研修は講義6回・受講2名までで、期間は2〜6か月から選べます。料金は6か月プランで月額10万円〜(税別・初期費用無料)、対面とオンラインを組み合わせた形式です。

◆株式会社LAYUPのSEO内製化・インハウス化研修の内容

回内容
1SEOの基本と変遷
2ペルソナと対策キーワードの設定
3SEO記事の構成の作り方
4SEO記事のライティング
5CVR(成約率)改善のコツと見るべき指標
6研修終了後に自走するための業務設計

筆者(代表取締役 光田直史)は、自社サイトの記事ごとの検索クエリを毎週取得し、AIに読ませて改善対象を決める仕組みを自分で構築して運用しています。本記事の3つの実例は、その仕組みで見つけたものです。

「Search Consoleは開いているが、クエリの一覧から何を直せばいいか分からない」という段階からでもご相談ください。無料相談はこちらからお申し込みいただけます。

検索クエリでよくある3つの質問

検索クエリについて、研修や相談の場で筆者がよく受ける質問を3つにまとめました。

質問①検索クエリとキーワードは何が違いますか?

検索クエリは検索する人が実際に入力した語句で、キーワードはサイト側が対策のために決めた語句です。クエリには表記の揺れや誤字、文章のような入力も含まれ、キーワードは意味が明確な語句に整えられています。

記事を書くときはキーワードを決め、公開後はSearch Consoleのクエリを見てキーワードを直す、という往復で記事の精度を上げてください。

質問②GA4の検索クエリのレポートに「(other)」と表示されるのはなぜですか?

GA4のレポートで表示できる行数の上限を超えたためです。Googleの公式ヘルプは、値の種類が500を超えるディメンション(クエリのように値が多い項目)を「高基数ディメンション」と呼び、行数の上限を超えた分が「(other)」にまとめられると説明しています。

Googleアナリティクス ヘルプ「(other) 行について」の該当箇所(高基数ディメンションと行数の上限)

出典:[[GA4] レポートの (other) 行について|アナリティクス ヘルプ](https://support.google.com/analytics/answer/13331684?hl=ja)(スクリーンショットは筆者取得)

クエリを漏れなく見たい場合は、GA4ではなくSearch Consoleの検索パフォーマンスを使ってください。旧版のこの記事では「50,000件を超えると(other)になる」と書いていましたが、現在の公式ヘルプの説明とは異なるため修正しました。

質問③検索クエリはどのくらいの頻度で確認すればいいですか?

月1回、記事ごとに確認するのが目安です。当社は毎週自動で取得していますが、人が手で見る場合は月1回でも、実例①〜③のようなずれは十分に見つかります。

確認する記事は、表示回数が多いのにクリック率が低い記事と、11位〜30位で表示が多い記事から優先してください。この2種類は、クエリの分析で直す方向が決まりやすく、改善の効果も出やすい記事です。

ページ単位で検索クエリを見て記事を直そう

検索クエリは、検索する人が実際に入力した語句であり、記事と読者のずれを見つける一番確かな手がかりです。本記事で解説した5つのステップで、ページ単位のクエリから改善点を見つけてください。

  • ステップ①Search Consoleでページを指定してクエリを見る
  • ステップ②表示回数の順に並べて対策語以外の語を拾う
  • ステップ③期間を比較して増減した語を見つける
  • ステップ④クエリを検索する人の意図で分類する
  • ステップ⑤クエリの一覧をAIに読ませて改善案を出す

本文で触れなかった補足として、Search Consoleのクエリ一覧では「正規表現」でのフィルタが使えます。「とは」を含む語だけ、「費用」を含む語だけ、というように意図ごとに絞り込むと、ステップ④の分類が速くなります。

この記事の要点は次の3つです。

  • 検索クエリは「入力された語句」、キーワードは「対策のために決めた語句」で、両者はずれるのが普通
  • 当社の実例では、9,747回表示されてクリック率0.0%の記事や、ツールを探す語で表示されていた解説記事が、クエリの分析で見つかった
  • AIモードでは1つの質問が複数のクエリに分解されるため、記事は「問い」の単位で複数の語に答える形にする

まずは表示回数が一番多い記事を1本選び、Search Consoleでページを指定してクエリを見てみましょう。クエリの分析を社内で回せる体制づくりから始めたい場合は、株式会社LAYUPの無料相談をご利用ください。

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