
AIモードとは、Google検索の「AIモード」タブから使える機能で、Gemini 2.5をもとにしたAIが複雑な質問に一回で回答し、追加質問で深掘りできる検索体験です。AIモードとは何かを調べても、AIによる概要との違いや自社サイトへの影響が分からず困っていませんか。
結論、AIモードは2025年9月9日に日本語提供が始まったGoogle検索の一部で、サイト側に特別な対策は不要だとGoogleが公式に説明しています。当社が取り組む対策は次の3つです。
- 対策①通常のSEOの基本を守り特別な仕掛けは作らない
- 対策②複数の下位質問に答えられる一次情報を置く
- 対策③Search ConsoleとGA4で計測する
この記事では、当社の実測3つ、サイト側の3つの対策、仕組みと使い方のポイント、当社の支援、よくある質問の順で解説します。
目次
AIモードとAIによる概要に関する当社の3つの実測
AIモードとAIによる概要(AI Overview)は、検索結果の上部や専用タブでAIが回答を作る機能で、当社が計測する検索語の大半にすでに影響しています。当社は2026年9月13日時点で、自社サイトとクライアントサイトの実測から、AIによる回答が表示される割合と、そこに引用される条件を確認しています。
本記事の旧版は、AIモードを「デバイスやアプリに搭載された人工知能が設定を自動で実行する機能」と説明していました。これはGoogle検索のAIモードとは別物の説明で、資料に基づかない誤りでした。今回の改稿で、Googleの公式発表と当社の実測に基づいて書き直します。
◆当社が計測したAI検索の実測(2026年9月13日時点)
| 対象 | 実測 | 分かること |
|---|---|---|
| 当社ブログの旧記事「AIモードとは」 | 「aiモード」で平均1.8位・表示416回・クリック0(直近90日) | 上位でもAIの回答の下では選ばれない |
| 当社が計測する196語の検索結果 | 188語でAIによる概要が表示、自社が引用元なのは1語 | AIの回答はほぼ全ての語に出る |
| 製造業クライアントの対象26語 | AIによる概要が出た23語のうち18語で引用元に表示 | 通常のSEOで書いた記事が引用される |
事例①1.8位でも表示416回・クリック0の当社旧記事
筆者の失敗談から書きます。本記事の旧版は、Search Consoleの直近90日(2026年6月15日〜9月13日)で「aiモード」に対し平均1.8位・表示416回でしたが、クリックは0回でした。上位に表示されても、AIの回答とGoogle公式ページの下では、内容がずれた記事は選ばれません。
同じ期間の全クエリでも、表示547回に対してクリックは1回です。旧版は「AIモード」を汎用のAI機能として書いていたため、Google検索のAIモードを調べている人の目的に合っていませんでした。
この数字は、AIモード時代に上位表示だけを追う危うさを示しています。検索した人が本当に知りたいことに答え、AIの回答の根拠として引用される記事でなければ、表示回数は増えてもクリックは増えません。
事例②計測196語のうち188語でAIによる概要が表示
当社は毎週、自社ブログの対象キーワード196語について、Googleの検索結果をスキャンしています。2026年9月13日の計測では、196語のうち188語でAIによる概要が表示され、自社サイトが引用元に入っていたのは1語だけでした。
AIによる概要とAIモードは、Googleの公式ガイドによれば、どちらもコアの検索ランキングと品質のシステムに根差し、検索拡張生成(RAG)とクエリファンアウトで関連ページを取得して回答を作る仕組みです。表示される割合がこれだけ高い以上、対策の有無ではなく、引用されるかどうかが問われます。
当社の引用が1語にとどまる理由は、過去記事の多くが他社の情報をまとめた一般論で、独自の一次情報が薄いためだと分析しています。この分析が、後述する対策②の根拠です。
事例③製造業コラムは23語中18語でAIの引用元に
当社が運用する岡山の部品メーカーのコラムでは、2026年9月10日の実測で、AIによる概要が表示された23語のうち18語で同社のコラムが引用元に表示されていました。AI検索向けの特別な対策はしておらず、技術用語の定義を最初の段落で言い切り、設備や工程などの自社の一次情報を記事ごとに入れる通常のSEOの書き方だけです。
GA4で見るAI経由の流入は月20〜30ページビューとまだ小さく、検索クリックの数百件とは桁が違います。それでも、設計者や購買担当者がAIに質問したときの回答に同社の名前が出ている状態は、問い合わせ先として選ばれる入口になります。
同じ会社のサイトでも、一次情報の有無で引用されるかどうかが分かれました。AIモードへの対策は、新しい技術を足すことではなく、記事の中身を変えることだと当社は結論づけています。
AIモードに対応するサイト側の3つの対策
AIモードに対応するサイト側の対策は、Googleの公式ガイドに沿えば「通常のSEOを守る」「一次情報を置く」「計測する」の3つに集約されます。当社が自社ブログとクライアントのコラムで実際に運用し、実測で効果を確かめた範囲に絞りました。
◆AIモードに対応する3つの対策とGoogleの公式見解
| 対策 | Googleの公式見解 | 当社の運用 |
|---|---|---|
| ①通常のSEOの基本を守り特別な仕掛けは作らない | AI機能に追加の要件や特別な最適化は不要。llms.txt等は無視される | 定義を先に・出典を明記・更新日を動かす |
| ②複数の下位質問に答えられる一次情報を置く | クエリファンアウトで関連する下位質問を同時に検索する | 記事1本に自社の実測・実例を最低1つ |
| ③Search ConsoleとGA4で計測する | Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで測定する | 週次の検索結果スキャンとGA4のAI Assistantチャネル |
対策①通常のSEOの基本を守り特別な仕掛けは作らない
AIモードのために特別なファイルやマークアップを作る必要はありません。Googleは公式ドキュメントで、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件は無く、特別な最適化も必要ないと説明しています。

出典:AI 機能とウェブサイト|Google 検索セントラル(スクリーンショットは筆者取得)
同じくGoogleの「生成AI機能向けに最適化するためのガイド」では、llms.txtファイルやAI向けの特別なマークアップ、コンテンツを細かく分割する「チャンク化」はGoogle検索では無視されると明記されています。ページがインデックスに登録され、検索の技術的要件を満たしていれば、AIモードの対象です。
当社の記事では、定義を最初の段落で言い切る、主張ごとに一次ソースへの出典リンクと画像を付ける、更新日を動かす、という通常のSEOのルールだけを守っています。事例③の製造業コラムが引用されたのも、この範囲の運用です。
AIによる概要が広がっても、検索で上位を取ることがAIに引用されるきっかけになる、という考え方は2025年9月公開の当社の動画でも話しています。
対策②複数の下位質問に答えられる一次情報を置く
AIモードは、1つの質問を複数の下位質問に分解して同時に検索する「クエリファンアウト」という技術を使います。Googleの公式ガイドは、例として「雑草だらけの芝生を直す方法」という質問から「芝生に最適な除草剤」「化学薬品を使わずに雑草を除去する方法」などの関連クエリが生成されると説明しています。

出典:Google 検索の生成 AI 機能向けに最適化するための Google のガイド|Google 検索セントラル(スクリーンショットは筆者取得)
つまり、AIモードに引用されるには、大きな質問の一部である具体的な下位質問に、自社の事実で答えている記事が必要です。同ガイドも、独自の視点を提供する体験談は役立つ一方、既存コンテンツの要約は他の場所にある情報の言い換えにすぎないと述べています。
当社は記事1本につき、自社の実測データ・支援先の実例・失敗談のいずれかを最低1つ入れる決まりにしました。本記事で旧版の表示416回・クリック0を公開しているのも、その運用の一部です。
対策③Search ConsoleとGA4で計測する
AIモードの影響は、推測ではなく自社の数字で追ってください。Googleの公式ガイドは、Google検索の生成AI機能でのコンテンツの表示状況を、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで測定するよう案内しています。
GA4では、ChatGPTやGeminiなどからの流入が「AI Assistant」というチャネルに分類されます。当社サイトの直近90日(2026年6月15日〜9月13日)では、AI Assistantチャネルは19セッションで、自然検索の1,430セッションに対して約1.3%でした。
数字はまだ小さいものの、月ごとに記録しておけば、AIモードの普及で流入がどう変わるかを自社のデータで判断できます。当社は週次の検索結果スキャンでAIによる概要の表示と引用を、GA4で流入を、それぞれ記録しています。
AIモードの仕組みと使い方の3つのポイント
AIモードは、Googleが2025年9月9日に日本語での提供開始を発表した、Google検索の中の機能です。Googleの公式ブログによれば、Gemini 2.5のカスタムバージョンを使い、従来は複数回の検索が必要だった長く複雑な質問に一回の検索で回答します。

出典:Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始|Google Japan Blog(スクリーンショットは筆者取得)
本記事の旧版は、AIモードを汎用のAI機能として「文書の要約」「セキュリティ設定の管理」などを活用シーンに挙げていました。以下では、Googleの公式発表で確認できる範囲に限って仕組みと使い方を整理します。
ポイント①Gemini 2.5とクエリファンアウトが中核
AIモードの中核は、Gemini 2.5のカスタムバージョンと、質問を下位のトピックに分解して同時に検索するクエリファンアウトです。Googleは、AIモードの初期のユーザーが従来の検索クエリの2倍から3倍の長さの質問をしていたと公表しています。

出典:Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始|Google Japan Blog(スクリーンショットは筆者取得)
公式ブログの例では、「京都駅出発で6泊7日の旅行プランを立てて。伝統工芸や歴史的な場所を巡るプランで、おすすめのレストランも入れて」といった質問に一度で答え、「10月に行くなら近くで開催予定のお祭りはある?」と追加で掘り下げられます。
なお、基盤となるモデルはGoogleの発表で更新される可能性があります。本記事では2025年9月9日の発表に書かれた「Gemini 2.5のカスタムバージョン」を基準にし、最新のモデル名はGoogleの公式ブログで確認してください。
ポイント②AIによる概要やGeminiとの違い
AIによる概要は、通常の検索結果の上部に自動で表示される要約で、AIモードは「AIモード」タブを選んだときだけ動く対話型の検索です。Googleの公式ガイドでは、どちらもGoogle検索の生成AI機能として同じ仕組み(検索インデックスからの取得とクエリファンアウト)で説明されています。
◆AIによる概要・AIモード・Geminiの違い(2026年9月時点・Google公式の説明に基づく)
| 名称 | 何か | 表示される場所 |
|---|---|---|
| AIによる概要(AI Overview) | 検索結果の上部にAIが自動で出す要約 | 通常の検索結果ページの上部 |
| AIモード | 利用者がタブを選んで使う対話型のAI検索 | 検索結果ページの「AIモード」タブ |
| Gemini | Googleの生成AIアプリ。検索とは別のサービス | gemini.google.com・Geminiアプリ |
サイト運営者にとっての違いは、AIによる概要は通常の検索結果と同じページに出るため表示回数がSearch Consoleに合算される一方、AIモードとGeminiからの流入はGA4で別の経路として見える点です。計測の方法は対策③で説明したとおりです。
ポイント③「AIモード」タブから文字・音声・画像で使う
AIモードは、Google検索の結果ページに表示される「AIモード」タブから、PCとモバイルのブラウザ、AndroidとiOSのGoogleアプリで使えます。公式ブログによれば、マイクアイコンをタップして口頭で質問することも、写真や画像をアップロードして質問することもできるマルチモーダル設計です。
料金は発生せず、Google検索の一部として提供されています。日本語のほか、インドネシア語・韓国語・ヒンディー語・ポルトガル語(ブラジル)でも同時期に提供が始まりました。
使うときの注意は、通常の検索と同じくAIの回答が常に正しいとは限らない点です。回答には裏付けとなるウェブページへのリンクが表示されるため、重要な判断では引用元のページを開いて確認してください。
AIモード時代のSEOを社内で回すなら、株式会社LAYUP
私たち株式会社LAYUP(岡山市北区津島新野)は、岡山の中小企業がAIによる概要やAIモードに引用される記事を社内で作れる体制をつくる「SEO内製化・インハウス化研修」を提供しています。AIモードへの対策は特別な技術ではなく、自社の一次情報を記事にする習慣であり、その習慣は社内にしか作れません。
研修は講義6回・受講2名までで、期間は2〜6か月から選べます。料金は6か月プランで月額10万円〜(税別・初期費用無料)、対面とオンラインを組み合わせた形式で行います。
◆株式会社LAYUPのSEO内製化・インハウス化研修の内容
| 回 | 内容 |
|---|---|
| 1 | SEOの基本と変遷 |
| 2 | ペルソナと対策キーワードの設定 |
| 3 | SEO記事の構成の作り方 |
| 4 | SEO記事のライティング |
| 5 | CVR(成約率)改善のコツと見るべき指標 |
| 6 | 研修終了後に自走するための業務設計 |
研修を受けた株式会社協同プレス様からは、見るべき指標と確認すべき項目が明確になり、感覚で進めていた施策を判断基準をもって検討できるようになったと評価をいただいています。
筆者(代表取締役 光田直史)は岡山の高校を卒業し、運送や不動産の仕事を経て、IT企業の製造部門で8年間勤務したのち、2022年に独立しました。自社のブログ196語の検索結果を毎週計測し、AIによる概要の表示と引用を記録しながら、この記事も書いています。
「AIモードで自社サイトへの流入がどうなるか分からない」という段階からでもご相談ください。Search ConsoleとGA4の数字を一緒に見て、AI経由の表示と流入の現状を確認するところから始めます。無料相談はこちらからお申し込みいただけます。
AIモードでよくある3つの質問
AIモードについて当社によく寄せられる質問は、次の3つです。特に自社サイトへの流入が減るかという質問には、当社の実測の数字で答えています。
質問①AIモードは無料で使えますか?
無料で使えます。AIモードはGoogle検索の一部として提供されており、2025年9月9日から日本語でも、検索結果の「AIモード」タブから追加費用なしで利用できます。
有料プランが必要な機能は、Googleの発表で個別に案内される形です。本記事の執筆時点で、AIモードの基本機能に料金は発生していません。
質問②AIモードを使わずに従来の検索だけを使えますか?
使えます。AIモードは「AIモード」タブを選んだときだけ動く機能で、通常の検索結果は従来どおり表示される仕組みです。
一方で、通常の検索結果の上部に出るAIによる概要は、検索語によって自動で表示されます。表示のされ方はGoogleの仕様変更で変わるため、最新の状態はGoogleのヘルプで確認してください。
質問③AIモードで自社サイトへの流入は減りますか?
検索語によっては減る可能性がありますが、当社の実測ではAI経由の流入はまだ小さく、全体への影響は限定的です。当社サイトの直近90日では、AI Assistantチャネルは19セッションで自然検索の約1.3%、製造業クライアントではAI経由が月20〜30ページビューでした。
一方で、協同プレス様の事例のように、AIによる概要の導入後に訪問者数が減った月もありました。その場合も、AIでは答えきれない具体的な質問に応える記事を増やす、通常のSEOの延長で対応しています。
AIモードの仕組みを理解して一次情報で引用される記事にしよう
AIモードとは、Google検索の「AIモード」タブから使える、Gemini 2.5をもとにしたAIが複雑な質問に一回で答える検索機能です。サイト側の対策は次の3つです。
- 対策①通常のSEOの基本を守り特別な仕掛けは作らない
- 対策②複数の下位質問に答えられる一次情報を置く
- 対策③Search ConsoleとGA4で計測する
まずは、自社のGA4でチャネルグループに「AI Assistant」が出ているかを確認してください。出ていれば、その数字が自社サイトにおけるAI検索の現在地です。
この記事の要点は次の4つです。
- AIモードは2025年9月9日に日本語提供が始まった、Gemini 2.5のカスタム版とクエリファンアウトで動くGoogle検索の機能
- Googleは、AIモードに表示されるための追加の要件や特別な最適化は不要と公式に説明している
- 当社の実測では、196語中188語でAIによる概要が表示され、一次情報のある製造業コラムは23語中18語で引用された
- 上位1.8位でも内容がずれた記事は表示416回・クリック0だった
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